はじめに
外装塗装や内装リフォームやリノベーションは建物や暮らしを豊かにしてくれるものである一方、失敗やトラブルが多く起きてしまうイベントでもあります。高額で失敗をしたくない事柄であるためネットでもたくさんの情報があふれています。
わたくし「リフォマニ」は新卒でリフォーム業界のメーカーに就職し、退職後は外装リフォーム専門店と総合リフォームショップを運営しております。両方とも地域に密着した小さな会社のため2つを合わせても年商5億円ほどの小さな会社ではありますが創業から30年以上続いており地域の方々からはありがたいことに信頼をいただき今も運営を続けることができています。
この仕事をしていると、世の中にはずさんな工事や悪質な営業を平気でしている業者がいるという事実を目の当たりにします。それは業者の会社規模にかかわらず、小さな会社でも大手のハウスメーカーでも、施主の気づかない間に起きていることがあります。
知識があればそのようなことは起きなかったのにということもたくさんあり、少しでもそのような被害にあう方を減らし、素敵なリフォームを実現できるよう情報を発信していきたいと思っています。
~リフォーム完全攻略マップ~失敗しないための7のステップ
①[事前準備]情報収集と資金計画を立てよう
リフォームやリノベーションというのは人生の中でも大きな買い物のうちの一つです。定価のある商品を買うものでもないため事前準備をせずに工事を始めてしまうと想定以上のお金を使うことになってしまうこともあります。
何もわからないので手っ取り早くハウスメーカーに相談してしまったり、近くの業者に見積もりを取りながら情報収集をすることは相手の言いなりになってしまう可能性が高くあまり得策とは言えません。
わたくし自身が親族や友人から相談を受けた時には事前準備に時間を使うことををお勧めしています。
家の適切な修繕時期や相場などは事前に知っておいて損になることはありません。まずは一般論としてリフォームやリノベーションについて情報収集を行い、「修繕時期」「資金計画」について理解を深めましょう。
②[見積もり依頼までにするべきこと]要望をまとめる
ショールームを見に行ったり、プランナーからの提案を受けると、どれもよいもの見えてしまい本来やりたかったことを見失ってしまうことがよくあります。相見積もりなどをする場合には何度も同じような説明をすることになってしまい、面倒くさくなって比較検討もせずリフォームをして失敗してしまうことも珍しくありません。
「なぜリフォームするのか?」「リフォームの優先順位はどこか?」「希望はどんなイメージなのか?」すべてを整理し、見積もり依頼にすべてを反映させようと思ったときに重要なのが「要望のまとめ」です。
少し面倒な作業かもしれませんが、要望がまとまっているリフォームはプランニングのすり合わせを早く正確に行えるため結果としてすべての工程がスムーズに進みます。
提出されたプランも修正が少なく、出来上がったときにイメージと違うということも少なりますので絶対に行うことをお勧めするステップです。
③[見積り依頼から契約まで]依頼先の検討
様々なリフォーム会社があるが要望に沿ったリフォーム会社を3~4社リストアップする。
④[見積り依頼から契約まで]見積り比較と依頼先の決定
リストアップした複数の会社に見積もりを依頼。リフォームする場所を見てもらい、要望や予算を伝え、各社同じ条件で見積もりを取る。
各社の見積もりを総額だけで比べずに、どのようなリフォームプランでどのような材料や設備を使うのかを詳細に確認し比較検討する。
⑤[見積り依頼から契約まで]契約を交わす
依頼する会社を決めたらじっくりと打ち合わせをする。あとで見積もりやプランに変更がないように書類を確認してよく説明を受ける。
見積もりとプランが確定したら依頼会社と契約を結ぶ。記載内容など契約書類がしっかりしたものかよく確認して納得したら印鑑を押す。
⑥[着工から引き渡しまで]近隣挨拶と工事中の確認
きちんとした工程表をもらい、工事スケジュールを把握しておく。ご近所にも事前にあいさつ回りをしておくのが大切。
⑦[完成後]竣工・引き渡しの確認
工事完了後に竣工検査を行い引き渡しを受ける。不具合がないかをよく確認し、保証書をもらっておく。これでリフォームは完成